index< 日誌 < u列島 < 24d-92おもてなしD 「マイノリティー」p4 |
しかしこのような「自分たち」でない者を、意図的に作り出すイジメと排除自体は、普通の一般的なポジションに位置する者にとっては、見えづらく、理解のしがたいものなのである。それは普通の中間的な地位に居る者にとっては、ほとんど係わりのない世界でもあるし、興味も関心も持てない世界だからである。 なぜなら、そうした事例が目の前にほとんどないからである。言い換えると、このような不安定で下品な世界で生きて行かなくても済む、そうした世界の住人なのである。だからまた、これが普通なのであり、一般的なのである。 そもそも、マイノリティーが安定した職場に就職するということ自体が、非常に限られている。企業は前もってそれを避けるし、履歴書が送られて来た時点で、ほぼ無条件に不可とされる。 だからまた、それが普通の世間の人に知られることがないのである。そうして、聞きかじりで自分の都合の良い風にだけ解釈しているのある。要するに、何も分かっていないのである。理屈の上でしか何も知らないのである。現実を知らないのである。 |