index< 日誌 < u列島 < 24d-92おもてなし⑤ 「マイノリティー」p4 |
また、運よく何かの偶然で就職出来ても、職場の同僚はそのように見ない。よそ者、外の人、負担を強いる落ち零れと見なす。生活水準と教育レベルが低いがゆえにマイノリティーなのであって、そしてそこから抜け出せない人間だと思い込んでいる。 そう思うように教育されている。これは日本の共有意識であり、求められる常識なのである。そう信じることによって自分が普通の人間で居ることを許されるのである。これは日本のシステムの不可欠の必然なのである。 生活水準が低いのは就職に強い制限があるからであって、「自分たち」がそうした状況へと追い込んでおいて、そうして下品だのタチが悪いなどといって辱しめ陥れる。全くバカげた話である。 それによって誰よりも自分が利益を受けていて、そして誰よりもそれを言う資格のない人間に限ってそれを言い、そしてそれを踏み台にして、自分の有利な立場を保持しようとするのである。 |