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2、適応。

しかしまたそれは後天的に、生後に自らが習得したものとも言える。なぜなら、このような意識と自覚自体が個体の経験に属するものだからである。現実世界での、自己の体験の中で意識されてきたものだからである。

それは、意識自体が自分の現実に属するものだからである。意識自体がもともと他人のものではなくて、自分自身のものだからである。自分自身の中にしかないものだからである。それは自分という肉体が意識されて、始めて成り立つものだからである。

そうして自己と他者が区別される。そしてこの自己とは、母胎から切り離された後のことなのである。だから、そうした意味では後天的でもあり、生後に自らの適応によって取得したものであると言わざるを得ないのである。

戻る。             続く。


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2020-0123-0205