| index＜ 日誌 ＜ j生理的情緒 z2自意識＜ 24E-06「鳥肌」p6 |
| 現実を生きる外面的な自分と、精神の世界の内面的な自分とが、自分の中で対立している。肉体内部の無意識の反射的な、情緒的で生理的な、自分でもどうにもならない自分自身の肉体の世界を、自分が意識せざるを得なくなっているのである。 人間が何かを感じるといっても、それは意識的なものを生理的なものと区別して考える必要がある。意識の世界が感覚の世界だとすると、無意識の情緒の世界が肉体の生理の世界なのである。 そしてこうしたことが、自分が自分を意識する動機となっている。自分でもどうにもならない、自分の中に住む、もう一人の他人のような自分を感じてしまうのである。それは自分のことなのに、自分でもどうにもならない、自分自身の自意識の世界なのである。 |