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情緒および心理状態の同一性。 たとえば、このような心理状態をもたらした、その現実の理由や原因が個々別々であっても、また、その行為や表情といったものが全く別のものであったとしても、その「心理状態」という意味では、それは同一のものであるという場合が多々あるのである。 夢の中の世界がそうである。夢の中では自分の心理状態が先にあって、ここから物語りや周りの背景といったものがムリヤリ捏造(ねつぞう)されているのである。 夢の中では、現実の出来事や意味などといったことは、どうでも良いことなのだ。ただそれを閉じた自分の観念の世界の中で、自分の都合に合わせて妄想して創り出しているのである。先ず心理状態というのがあって、その後、これを基にして、ここから物語りがねつ造されるのである。 |