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しかし、これが象徴だといっても、本来はもともと現実的な、それも自分の肉体そのものの要求から始まったことである。それは肉体の構造とその機能の同一性からくる、人類という種全体について言えることなのである。 そうした意味で、首を縦に振る「承諾」という仕草、そして横に振る「否定」という動作といったものが、――もちろん、これ以外にも様々な先天的な表情や仕草についても言えることであるが――、こうした人類特有の表情や仕草といったものが、地域や時代を越えて、人類一般の共通の表情となっていったのである。 もちろん、それは何千何万年という長い歴史の繰り返しの中で日常化・常態化し、そうして文化として伝えられ残されてきたのである。 |