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最初はただ避けるためだけのものだったのが、それがお互いに認知され、さらにコミュニケーションの合図やサインと化すことによって、首を横に振るというだけで、それが相手に伝わり、またそれだけでお互いが避けているのが分かる。 そうして首を横に振るという動きだけが、相手に分かるような大きな動作になると共に、またそれだけが印象に強く残るのである。 そうやって、避ける・逃げる・除けるといった身体の動きが、本来の実用的な要求から切り離されて、単に意志表示のための象徴的な意味だけを持つようになる。それはただ意志表示のための手段としての合図、サインとしての意味だけが残り、そしてこれが定着し確立していったのである。 |