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3、向こう側。

もはや自分のことなどどうでも良い。何も要らない。これは現実から切断された「向こう側」の世界なのだ。これは神々の世界なのだ。束の間の、一瞬の幻のような世界である。

自分と相手との間の境界がなくなって、ケジメもなくなって、人格を見失い倒錯している。そしてこの倒錯した世界に自分を感じている。そうした非現実の「向こう側」の世界なのである。

こうした非現実の世界に、もう一人の別の自分を見ているのである。現実に存在するはずのない、存在してはならない、存在することが許されない、そうした自分の中に住む、他人のような自分を感じ取っているのである。本来は精神の中にしか存在しない、別人格の自分を見ていて、そして感じている。

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2020-0123-0225