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要するに、私たちは同じものを見ていたのである。感情も情緒も生理の作用も、筋肉や神経や骨格や臓器の動きといったものも、表情や仕草やそして行為といったものも、そしてその考え方や意識といったものも、実は同じものだということである。 私たちは同じものを異なる角度と視点から見ているのに過ぎなかったのである。同じものを異なる条件と環境の下で見ているのであって、そうやって、それが別々の全く違うものに見えてしまうのである。 あるいは、同じものが時間の経過の中で様々に変化を繰り返しながらも、結局は同じものであり続けるのである。ただ違う歴史的瞬間の、異なる時間帯に見るから、それがそれぞれに違うもののように見えてしまう、ということなのである。 |