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2、変化の様式。


変化というのを、異なる歴史的瞬間の一瞬だけを取り上げて、それを他の瞬間と比較すると、それが全く別のもののように見えてしまうのである。もちろん、これが変化というものなのであるが、しかしやはり、そうした一瞬というのをすべて繋ぎ合わせて全体として見ると、やはりそれは同じものだと言わざるを得ないのである。

それにしかなれず、それ以外であり得ず、それでしかないものと言わざるを得ないのである。それらはすべて同じものを異なる角度と、異なる時間的瞬間を見ているのに過ぎないのである。

それはまた、このようにして同じものであり続けるのである。そうやって自己を保存し継続することによって、自己が存在し続けているのである。表面的な変化を繰り返し続けながらも、それが常に同一であり続けるというのがその存在の様式なのである。

戻る。             続く。


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2020-0123-0225