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2、選択。

そうである以上、人間にして見ればこの現実によって条件づけられ、制約され、方向づけられているのである。そしてこれこそが人間にとっての現実であり、人間が現れる場面の舞台となっているのである。

これは必然なのである。なるようにしかなれず、そのようにしかなれず、それ以外はあり得ない世界なのである。もちろん、少なからず選択肢というのがある。しかし、こうした「選択肢」の存在そのものが、すでに制約され条件づけられていることを証明しているのである。

それ以前のところで、すでに方向というのが暗に示されているのである。そしてもしも、この方向というのがなければ「選択」出来ないからである。目的も理由もないところに方向など定めようがなく、選択のしようがないからである。

戻る。             続く。


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2020-0210-0215