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そうだとすると人間というのが、このような空間的歴史的な世界の中でのみ成立し得る存在だということである。だからまた、そうした意味でも、それは必然であるとしか言いようがないのである。 その生き方も考え方もそうだと言わざるを得ない。そのようにしか成れず、それ以外の者に成れないのである。 しかしまた、そうした生き方にこそ種としての独自性と固有の自律性が認められるのである。それは現実が人間に求める必然の方向であり、そしてまた、自己というのが現れる現実の場所なのである。 |