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重複し、入り乱れ、混じり合い、錯綜する。このような様々バラバラに乱反射をくり返す、全体としての一体性とその傾向といったもの。そしてこのようにして繰り返される馴れや習性といったものが、それだけで一つの閉じた世界を作り出している。 そうである以上、それ自身の内に、それ固有の傾向や特性を持たざるを得ない。これがと「閉じている」という意味である。すなわち、それ自身の内に外の世界とは異なる要因や事情といったものを抱え込んでいるという意味である。 そしてこれが内的必然性であって、その中で自らの秩序と、外の世界とは異なる自律的なシステムを生み出している。そしてこれが外の世界と区別される自らの世界を作り出しているのである。「閉じている」というのは、このことなのである。「繰り返す」ということが、そうでないものとの違いを生み出しているのである。 |