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外の世界と、自らの内的な世界との間に境界線を作り出していて、これが自己を他者と区別しているのである。しかしまた、そうして自己を維持し、保存し、継続してゆくのである。自己が自己として、そうであり続けるのである。 そしてまた、このようにして継続しているからこそ、それが自己として残り続けるのであって、それがそのまま自己の現実の存在となっているのである。 だからまたそれは歴史的な概念であると言わざるを得ない。非常に長い歴史的な時間で見ると、それは現れては消えて行く歴史的な概念の一つに過ぎないということである。 |