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1、対立。

自分が分裂している。古い自分と新しい自分、かつての自分と今の自分、現実を生きている自分と意識の世界の自分とが、自分の中で自分に対して分裂している。自分に対立し、対峙し、強く迫ってきて、そして強要してくる。

そしてこれが絶対的な強制力として自分を支配している。当然である。これが自分という者なのである。それ以外になく、自分にはそれしかなく、そうしてのみ自分が自分であり続けるのである。そしてこれが自分という者のすべてなのである。

もちろん、こうした考えは空想だけではない。事実、自分自身の身体といったものが、そうだからである。身体そのものが古い自分と新しい自分とで成り立っているからである。遺伝によって与えられた古い自分と、適応によって自らが獲得した新しい自分とが、自分の中で対立しているのである。

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2020-0210-0215