index< 日誌 < av2表情 au2錯覚< 24E-34「サイン」p4 |
まぶしいのは、明るいからそうなのではなくて、それをムリに見ようとするからまぶしいのである。これは意志と肉体の機能の不一致から来ている。見えにくいもの、見てはならないもの、見えるはずの無いものを見ようとするから、眉をしかめて、目を細めて、そして最大限に目を保護しながら、目を凝らして注視するのである。 これは、遠くを見るときもそうである。人間は本来、遠くの空を見るよりも、近くにある自分と関係のあるものを主に見ているし、また、見るようにも出来ている。しかし、こうした顔の表情、眉をしかめ目を細めてみるという仕草といったものは、何もまぶしいときだけではないのである。 何かを忘れて思い出そうとしているとき、探し物をしていて見つからないときも、何もあるはずのない部屋の隅に目を凝らして見ていることが多々あるのである。 |