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4、普遍的基準。

それでは、「変化しないもの」とは何か。実は、これが人間にとっての認識なのであり、概念の世界の基準のことなのである。言い換えると、絶対座標の原点なのである。このような座標の原点があってこそ、時間と空間のサイズと方向が定まるのであって、そうして人間にとっての概念の世界が成り立っているのである。

人間にとっての概念も認識も、またその感じ方もたしかに変化し続けている。しかし「変わる」のは表面的なカタチだけなのであって、「変わらない」というのは、その内的原理においてそうなのである。それは常に同一であり続けるのである。

しかし同時にまたそれは、その範囲において何か絶対的な基準のない限り、そこから何かを感じたり意識したりすることは不可能なのである。思いつきと気まぐれに終始する世界にあっては、何も見えて来ないのである。

戻る。             続く。


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2020-0210-0215