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1、抽象化。

例えば人間にとって「快と不快」の原因になるものは、当然、環境によって違ってくるし、また、異なる原因によって発生した「快と不快」も、その感じ方においては純粋に「快と不快」としてのみ感じられてくる。

それは一元的で単一の強いか弱いかだけの関係なのである。「快と不快」の感じ方の中に異質なものが入ってくる余地はないのである。「快と不快」の中では、快と不快としてだけ感じられてくるのである。

つまり、抽象化・一般化・象徴化されているのである。言わば、これは概念の世界であって、自分の中の空想と思い込みの、果てしなく抽象化された観念の世界なのである。

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2020-0215-0218