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5、必然性。

こうしたことが自分にとっての都合なのであり、また、感情や感じ方、考え方の根底を成しているのである。そしてまた、これが自分にとっての存在の必然性と内的自律性を生み出しているのである。

そして、こうしたことが自分をして、正しく現実の世界の住人にしているのである。たしかにこれは、自分にとって見れば単なる偶然の成り行きとしか言いようのないものなのであるが、しかしまた、これを社会全体から見ると、それは絶対的な必然なのである。

生き方も、感じ方も、考え方も、それは社会から与えられ、あらかじめ定められているものであって、その範囲でのみ許され、また成り立ちもする絶対的な必然性なのである。そうした条件と制約の中においてのみ、人間は生きて行くことが出来るのであって、そして現実とは、このことなのである。

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2020-0225-0306