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4、強制力。

それは自分ではどうにもならない外からの絶対的な強制力であって、この強制された範囲においてのみ、自分が人間になれるのである。それどころか、自分の肉体そのものがそもそもの始めから、自分ではどうにもならないものとして他人から与えられているのである。

そしてまた厳密に言うと、自分の自意識自体もあらかじめ社会から与えられていて、定められたものなのである。そしてこれが現実というものであって、自分が現実の世界で生きるための条件となっているのである。

そしてまた、そこから自分にとっての必要や求めるもの、信じるもの、信じなければならいものが定められているのである。それは社会から与えられたものであって、その範囲で生きることが許されているのである。

戻る。             続く。


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2020-0225-0306