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人間にとっての現実とは、このようなでっち上げと捏造、あるいは自分の都合に合わせた主観的な思い込みと歪曲された願望、そしてそれらを捻じ曲げて意図的に繋ぎ合わせた錯覚に過ぎないのである。 しかし、こうしたことの根底にある「自分の都合と」とは何か。それは社会の中での自分の立場のことである。これが自分の都合といったものを作り出しているのである。 それでは、この「自分の立場」とは何か。それはその集団の中での自分の役割と居場所のことであって、そして実は、それは自分がこの世に生まれる前から用意されていて――そうでなければ生きて行けない――、あらかじめ定められているものなのである。 |