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当初の最末端の感覚が感じている物理・化学的反応といったものは、それ自体では何の意味もなく、また、何の意味も持ち得ないのである。それは、あくまでも意識とは切り離されたところにある、純粋に物理・化学的反応に過ぎないのである。 しかしまた、致命的で決定的なことは、この感覚の物理・化学的反応を通してしか、人間は外の世界と接触し得ないということなのである。 この無意識の、自分ではどうにもならない感覚器官の物的・化学的反応を通してしか、人間は外の世界を知り得ないのである。また同意に、外の世界とかかわったり、働きかけたり交流し合うことが不可能だということである。 |