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4、陰(かげ)

そうしたことが夢の世界に現れている。支離滅裂な訳の分からない、意味不明の印象や象徴の世界となって浮かび上がって来ているのである。この夢の世界は、自分の意志や意識とは別の世界なのであるが、それと同時に、こうした意識の根底にあるものを映し出している。

それらを印象と象徴として関連づけ、結び付けて表現しているのである。だから私たち人間は、このような夢の中に、自分自身がかつて忘れ失ってきた自分自身の世界を見ている。それは自分自身の中で堆積されてきた、数限りない印象と象徴の陰であり、痕跡であり、そしてその廃墟の世界なのである。

戻る。             続く。


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2020-0306-0414