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3、客観的存在。

従ってまた、人間にとっての意識や観念の世界といったものは、こうした自分にとっての外の現実といったものが作り出した、時間的な変化として始めて現れてくる。

すなわち、意識とは時間のことであり、時間とは変化する現実を指している。変化のない現実というのは、現実としてあり得ない世界なのである。そしてこの変化というのは、時間を通してのみ現れてくるのである。

時間という座標軸に基づいて、これを基準にして意識し思考しているのである。時間とは、そのための他者と比較可能な共通の基準を提供しているのである。そしてここで自己と他者が区別されているのである。(これは空間も同じである)

というのは、このような共通の基準がない限り、自己とと他者が区別できず、自分というのが現実世界での、客観的な存在になり得ないからである。

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2020-0414-0510