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1、狭間の空間。

誤解を避けるために付け加えると、空の色は青いのであって、それは「みずいろ」ではない。水色は青に白が多く混じって薄くなったものだ。それはつまり、空と言っても真上の天空の空の色ではなく、限りなく地平線近くの空の色なのである。モヤとカスミがかかって限りなく白色に近づいたような、そんな色が「みずいろ」なのである。

だから、そうした水色を空の色として見ているときは、それは地平線近くを見ているのである。遠くに見える地平線とは、自分が生きている現実と、向こう側の世界との狭間の空間なのである。

そして地平線がに近づくにつれて青が限りなく薄くなって、限りなく白色になってゆく。そしてこの白色とは水蒸気のことであり、水の色なのである。水色とは、詰まるところ、生命の営みを予感させる色なのである。

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2020-0414-0510