index< 日誌 < aw色 < 24E-61「続、水色はなぜ水色に見えるのか」p5 |
すなわち、何かがあるし、あるかも知れないということを予感させる、そうした希望と願いといったものが入り込んでくるのである。 しかし通常、日常の生活の中で地平線を見る必要はないのである。私たち人間が生きているのは地上であって、地平線上を生きているのではないのである。地上とは、自分の身の周りのことなのである。 生きて暮らし営むというのは、こうした自分が直接にかかわりを持ち、接している世界のことなのである。だから地平線を見る、それを意識する、あるいはたとえ地平線が目に入っているとしても、それを意識することはほとんどないのである。 |