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3、限界。

しかし実際には、この「色」といえども際限なく分割し区分し得る。コンピュータ・グラフィックスの世界がそうなのである。色を赤・青・緑に区分し、さらにこれをそれぞれ255の段階に区別することによって、255×255×255=16,581,375の種類の色を作り出している。従って、この基本となる「255」という段階を際限なく細かく分割することによって、無限に色の種類を増やせるのである。

しかしこの「255」で十分なのである。なぜなら人間の眼自体がそれ以上の色の区別を認識できないからである。だからカタチと同じく色にも「境い目」があることになる。ただし、これは色自体の「境い目」などではなく、人間自体の色覚能力の境い目なのである。

また、このようにして見ると実際には動きやカタチについても、同じことが言えるのである。これは人間にとっての必要と、そこからもたらされる能力の限界が、それを規定しているのである。

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2020-0414-0510