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2、本能。

つまり、それは境目があるのかないのかという違いである。多分に人間の思い込みと観念的な要素が入り込んでいて、どうしてもそれを見ている本人の内面的な傾向を映し出してしまうのである。

たとえばカタチが数字のベクトルだけで表現し得るように。しかし模様や色はこのような論理的思考では表現できないのである。それはむしろ論理以前の情緒が支配する世界なのである。

人間の脳でいうと右脳と左脳の違いであり、生産活動でいうと合理性が支配する技術と生産の世界と、野性的で本能的な情緒が支配する芸術活動との違いなのである。外へ向かう合理の世界と、自らの内面へと向かう情緒の世界との違いなのである。

戻る。            続く。


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2020-0414-0510