index< 日誌 < aw色 < 24E-63「続、カタチ・色・模様」p3 |
しかし、それが合理性と情緒の違いといっても、それら自体は同じ感覚とその意図的な解釈の違いに過ぎないのである。カタチが合理性であり、色や模様が情緒だといっても、それらは同じく人間の意識がもたらした、同じ解釈の仕方の違いに過ぎないのである。 これは少し考えて見ると分かることであるが、このような合理性と情緒との違いは、それ自体が持つ指向性なのであって、そしてこれが進むべき方向性となっているのである。 たとえば近代は、ルネッサンスという情緒的な芸術に始まり、そしてこれを元にして、ここから技術と産業、政治体制の変革へとすすんだのである。情緒に過ぎなかったものが合理的な現実の変化に進んだのである。これは必然なのである。 |