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風景とは、人間が生きて行く上での外的諸条件、環境といったものを自分の感覚、特に視覚を通して見ているのである。だからまた、人の人相を見ているのと同じように直感的でもあるし、印象的でもあるし、また感情的にも情緒的にもなるのである。 つまり、非現実的であって、実際的でも実践的でもないのである。言わば視覚的で直感的なのである。そうしてこれでもって風景が持つ不可解で、意味不明な印象といったものの理由が解けてくる。 つまり、非現実的であり、直感的で本能的、そして象徴的なのである。この象徴的というのは、現実から隔絶したところの非現実の世界を見ている。現実というのを、何かしらの象徴やサインの記号として見ているということである。 |