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2、型。

これは主体の内的自律性に係わることであって、この自律性が自己と他者を区別する境界を作り出しているのである。そしてこれが自己の原理であり、秩序なのであって、そしてこれが時間の中で、自己の変化の「型」として現れているのである。

そしてこの指向性とは、歴史に対する自己の意識でもあって、それが何かしらの理想や目的を意識した存在である、ということなのである。このような理想なしには歴史という概念が成り立たず、そしてまた、それが全体としてバランスされることもない世界なのである。

このような理想も目的もない世界とは、進歩も後退もなく、勃興も滅亡もない、そうした閉じた世界の、永遠に同じことが繰り返される化石のような世界なのである。

だからまた、それは外の世界に対してバランスされねばならず、またそれが何かしらの原理と指向性を持つ者として意識されねばならないのである。そしてこれが、出来事の秩序と時間的な変化を通して現れてくるのである。

戻る。            続く。


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2020-0510-0521