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未知との交流はいさかいと災いの原因でもあるが、しかしまた、そうした交流の無い閉じた世界にあっても、それは内部から腐って衰退してゆくのであって、同じことなのである。 それは異文化との交流を通して自らを変革して行くのである。異文化との遭遇は自らの変革のキッカケであり、場面であり動機なのである。異文化は、自分というのを外から見る場面なのである。しかしこれが閉じた世界には無いのである。だから腐って自滅して行くだけなのである。 交流の中で変化を求めて、そしてこれが自らの破滅をもたらすのも、それとも交流を拒絶して引きこもり自分を自滅へ追い込むのも、同じことなのである。 ただし、「引きこもり」の場合は変化自体がない。自滅と勃興の同じことの繰り返しが永遠に繰り返される、そうした進歩も後退もない時間が止まったような世界である。そしてただそれが、外部からの異文化の圧力によって、時間的に速まるか遅れるかの違いだけなのである。 |