「異人種」
〜7、精神の領域。
それは、だれにも譲り渡すことの出来ない、自分自身の精神の領域なのである。そしてまた、それは自分が自分に正直であることの証明なのである。だれか他人に依存することなく、自分で自分を生きようとしているのである。そうやって、精神は自分の肉体の中で生きているのである。 いままで自分の外から押し付けてくるだけの、政府やメーカー・マスコミが作り出した、無味乾燥で無意味な権威や価値観、生き方や感じ方、自分自身の内面の情緒といったものを排除し、それが自分自身の内面の律動に基づく確信、自分自身の判断や良心に基づくものでなければならないのである。それが自分自身の個性であり、人格であり、プライバシーなのである。それは自分自身の精神のカタチであり、その神聖不可侵の領域なのである。 |