「情緒」
〜３、自己の領域。
| プライバシーが無い。従って自分の考えもない、あるいは持ち得ない。だから、自分と他人の区別があいまいで、人権も人格も曖昧なままである。だからまた、社会全体に言い知れぬ思い込みや偏見と執着が支配していて、それが、それとなく異質を排除してゆく。 村八分にして、無視して避ける。就学も就職も出来なくしておいて、グルになって、よってたかって陰に陽に態度や言葉でそれとわかるように示唆する。直接に言わないけれども、それとわかるように、追いつめてゆく。そうやって集団が群れて媚びて迎合している。日本という社会に、異常なまでに「口利き屋（くちききや）」が多いのはこのためである。ケイレツ・コネ・談合がそうである。 このような「なかよしクラブ」。自分自身の考えも、信条も理解もなく、ただひたすら、まわりに合わせるというコネと談合だけで世の中が営まれている。ただそれだけでご飯が食べて行ける。または、それだけでご飯を食べて行かなければならない、そういうシステムである。 |