17目次へ < 17-0217ーB 「象徴」、
〜3、暗示。
なにかを思う、感じる、連想する、印象するというのは、そうした精神の働きであって、通常、日常的には、外からの刺激が、感覚? 意識? 思考、といった経過(ルート)をたどる。その蓄積が、経験と記憶となり、やがて、習慣やシキタリ、といった常識となってゆく。 道徳や礼儀作法、正義や悪といったものも、その延長線上にある。予感、または象徴、ないし暗示、などもそうである。自己と生活の観念化とは、このことで、そうやって、精神は現実を理解するのである。 「暗示」とは、そうしたシステムのルートの外にあるもので、蓄積され常識と化した感覚の外にあるものである。通常、あるべき感覚とは、別のところから入ってくる感覚なのである。それは、非日常であり、非常識であり、そしてまた、ある意味で、異界からのメッセージ、未知の世界からのお便り、とでも言えるものである。 戻る。 続く。 |