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〜3、伝えるもの。



たしかに、しろ色というのはとっても変わっている。
これは何かの色というよりも、
むしろ、色を抜きにした明るさそのもの、
純粋の光そのもの、色を抜きにした光の明るさ、
まぶしさだけのようにも思えてくる。
何色というよりも、それ以前に、光の明るさそのものを
直感してしまうのである。

事実、このしろ色というのは、光のまぶしさにつながる。
まばゆい明るさの中で、すべての色が混じり合い、
消えて溶けて行って、何もかもがシロ色に同化されるのである。
まばゆい明るさだけの、しろ色の世界なのである。

あるいは、わけのわからない衝動といったものが、
まぶしさとなって現れてきて、
それをシロ色で隠(かく)している。
だから、まぶしさはシロ色を通して、
しろ色の中から映し出されて現れるのである。

   戻る。             続く。