「続、紅白」
〜2、青・緑・黄。
「青色」は、沈んでゆくような、あるいは、遠くのかなたへ消えてゆくような、そうした永遠で限りないもの。果てしない自由というか、そうした理知的なもの、冷たく透明なものを感じる。空と海の青さから来ているのかも知れない。自閉的というか、他のものとの接触を拒みはしないが、どうでもい、関係のないものとして、全然無視しているような感じである。まったく素通りして、透かして過ぎて行く感じである。だから冷たく理知的で、果てしない感じなのである。 「緑色」は、特に何かを感じることがない。無表情というか、どうということのない色のように思える。だから、リラックスできる色でもある。なにかを感じさせるような、そうした感情とか思考に影響することがないのである。目にも優しく、何も感じないから、リラックス出来るので ある。緑とは、植物の色であって、生き物の基調の色である。あらゆる生き物が、そこから出て来たところの色である。生き物の下地とか生地、キャンバスとなるような色である。そこから、生き物がカタチ作られて来た、無意識の世界なのかも知れない。 「黄色」は気まま、思いつき、わがまま、執着、何もかもが自分の思いのまま、自分だけの世界、執拗(しつよう)、いつまでも、どこまでも、そして、最もまぶしく明るい色である。そして目立つし、遠くからでもよく見える。偏執というかマニア、異常、自分だけの世界に閉じこもっているような、そんな色である。そして、落ち着きが無くて、狂気じみている。「赤い色」の血は流れてしまうと、それで終わりなのであって、そこから先はないのである。むしろ、それから先が「黄色」のように思えるのである。青色の、沈んだ理知的な色とは正反対である。 |