「精神異常」
〜2、正しいこと。
世の中の大部分の人々が「精神異常」というのは言い過ぎではないか?それは、誰からも相手にされない引きこもりの世間知らずで孤独な人間の、偏見と思い込みと独善の世界ではないか。しかしそうした独善が正しい場合も確かにあるのである。 私たちが生きている現実の世間というのは、自分たちの都合だけで動いている。それが当たり前なのです。それ以外の何もあるはずがないのである。自分が生きているというのは、それしかなく、それだけなのである。それが自分が生きている現実であり、自分のすべてなのである。そうである以上、それ以外の必要のないことには誰も係わらないのである。 ウソでもデッチアゲでも偽りでも、そんなことどうでもよいのだ。ただみんなで群れて媚びて迎合しているだけで、ただそれだけでよいのだ。そうやって誰もがみな、安心もするし落ち着くし、そしてシアワセとも思えてくるのである。そしてそうしたことが実に正しいことのように思えてくるのである。 |