「思いのまま」
〜3、偶然。
偶然の意思、どうにもならない、気分しだい、気まま、目的も理由もなく、その場その時の気まぐれな感情と情緒に支配される。それは自分ではどうにもならないことであって、自分の思い通りに気ままに生きているのである。つまり、ハッキリした目的も、意思も、考えもないのである。 だからまた、外の自然とか、他者といったものを認識することも、理解することもないのである。その必要もなく、意識することもないのである。理解することもなく、理解もできないから、勝手気まま、気分しだいとなるしかないのである。 自分の思い通りの主観性だけの世界とは、このことなのである。だからまた、理性に達することもなく、自分の思いのまま、自由に生きることが出来るのである。考えたり悩むといったこの世の不幸、もっとも根源的な不幸から解放されているのである。 |