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14、印象。



しかし、もっと公平に考えると、この「排除される」悪意といったものも主観なのであって、客観的に見るとどちらが悪意なのかわからなくなるのである。みんなが正しいといっても、正しくないことがたくさんあるのである。だからそれは、善意か悪意かが問われなけれならない、というふうに勘違いしてはならない。それは感情の問題ではなくて、存在の問題なのである。

それは、その存在が、その社会のシステムに合うのか、合わないのか、ということが問題なのである。ただそれだけなのである。感情や道徳などとは全然別の次元の話なのである。そして、たいていそれは、システム自体が問われることなく、個人的な感情や情緒の問題として処理されている。シキタリやオキテ、そして幼児期のシツケがそうである。

まさに、このような情緒のあり方を示しているのが、「日の丸の旗」ではないだろうか。とってもシンプルで簡潔・明瞭で、非常にわかりやすいのである。直感的で理屈ぬきの、情緒や感覚の印象の世界なのである。

ただなんとなく、わけも知らず、紅白というのが神聖なもの、侵してはならないもの、そして何かの不文律や決め事を、無意識のうちに表現しているのである。そうやって、まとまっているのである。みんなの、そしてだれにとっても、その居場所や役割といったものが、落ち着くのである。そしてまとまり、統合されるのである。

戻る。            続く。

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