index < 日誌 < u. 日本。< 「逃げられない」p21 |
近所や職場あるいは業界、さらには警察なども巻き込み迎合して、みんなが群れて一致団結し、集団化して、少数者・社会的弱者を拘束し、村八分にしたり無視したりして、職場や学校や会社や企業の系列関係から締め出してゆくのである。現実の「収入源」というのを絶つと共に、就学と就職からも排除し、社会的にも孤立させて生きて行けなくするのである。 そうやって社会の「統治システム」というのが維持されているのである。そうやって社会の序列と上下の関係が保たれ、維持管理され、そしてそれが変わらぬ自分たちの生き方や常識として継続されるのである。そうやって子々孫々同じことがくり返されてゆくのである。こうした社会では「同じことの繰り返し」と「変わらない」ということが正義なのである。だれも何も悩まず苦しむこともない。そうした意味ではシアワセな社会なのかも知れない。 つまり、戦時中であれば「非国民」、平和時であれば「非日本人」として排除するのである。理由も名目もそんなことはどうでもよいのであって、要は、みんなに従わない者、同じでない者をを排除するのである。要は、みんなが「正義」なのであって、みんなでない者が「悪」なのである。そしてそれが本当に正しいことかどうかということは、何の関係もないのである。 みんなに合わせようとしない者、合わせられない者、協調性を欠きみんなの「和」をないがしろにする者に対して排除のレッテルが貼られるのである。「村八分」にされるのである。 |
index < 日誌 < u. 日本。<< 「逃げられない」p21