| index ＜ 日誌 < u. 日本。＜ 「逃げられない」p21 |
| すなわち何もかもが、宗教も、それ以前の自己認識も、この「日本人」という自意識でもって、理解もされ許容され尊重されているのである。また、認められ納得もされ了解し得るものとなっているのである。 そしてこの「日本人」以外というのは、すなわち自分たち以外の者を指している。だからまた何もかもが自分たちの中では許されるのである。そして同時に、自分たち以外の者をけっして受け入れることがないのである。 もっと正確に言うと、受け入れることが出来ないし、受け入れる能力そのものを欠いている。それを受け入れることが出来ないように、元々の始めからそのように出来ているということである。情緒や自意識の原型そのものが、そこから出れないように出来ているということである。 良いとか悪いとか、正義とか悪の問題ではなくて、日本人というのが元々そのようにしかなれない、というように出来ているということである。もちろんこれは課題であって、このままでは世界のなかの「ガラパゴス」と化してしまう。歴史上の事実は、文化的ガラパゴスであり続けて来たのである。 |
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