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無防備、開けっぴろげ、精神に内面と外面の境界がない。まったく疑うということを知らない。なによりも、本人がそれに気づいていない。自分がまったく無防備であることに・・・。 自分の外の世界に対しても、また、他人に対しても、まったく警戒していない。もちろん、見知らぬ者に対しては、たしかに警戒するかも知れないが、その顔つきや「まなざし」といったものは、この世に見知らぬ者などいない、といった顔付きなのである。だから、つまり、無防備、無警戒なのである。例えるならば、非武装中立?? まったくバカげている。自分の世界しか知らない子供の顔である。その仕草(しぐさ)、表情、立居振舞い、行動パターン、コミュニケーション方法、考え方に至るすべてにおいて、これは子供だ。幼児が、そのまま大人になったのだ。豊かな教養と深い専門知識を身に付けた、それでいて、そしてまた、何一つ現実というのを知らない、ガキだ。 そういえば、テレビに出てくる弁護士や専門家もそうだ。まるでテレビ局の「あやつり人形」だ。周りの顔色ばかりうかがっている。しかし、それを誰もが望み欲しているのである。。そういう者たちだけがテレビやマスコミに出るように選別されている。これは大衆自身が望んだことなのだ。需要に対して供給でもってマスコミが応えているのである。 周囲を海で切断し隔離した島国日本の、純粋培養されたけっして実を結ぶことのないあだ花である。何かもっとも大切なものが欠けている。祖先のタマシイを見失っている。自己のアイデンティティーとしての、自分が自分であることの理由としての、自分たちの歴史やルーツといったものが、どこかで切断されて抜かれている。 |
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