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なにが言いたいのかというと、目の感じ方というのは、それぞれの動物固有の感じ方というのがあって、その領域と深度のみならず、それが特有の最適化された、もっとも感じやすく、そして感じよい状態、そうしたリズムや流れといった場面があるということである。生理的な情緒とでもいったものである。感じ方というのが、時間の流れの中で変化しつつ移ってゆく、そうした固有のリズムがあるということである。 これを生理的にいうと、目にとって気持ちのよい、おだやかで優しい場面の移り行きのことである。これを情緒的にいうと、ここちよい、おだやかな、心安らぐ感じである。そして心理としていうと、それが美しく感じられる時間のことである。あるいは、感情としていうと、激しいとか、執拗とか、悲しいとか、うれしくなるといった感じの映像、そうした目の感じ方のことである。あるいは、これを思考で見ると、美しいとか、理にかなっている、というふうに見えてくる。 そうした見て感じる感情の範囲といったものが、あらかじめ最適化され、特化され、制限され、方向づけられている。あらかじめ定められていて、条件づけられ、そしてそれ固有の特殊な傾向を持つということである。 |
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