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そこは、ものとものとの間の境界がハッキリしない、非現実的な世界なのである。その中から、明瞭な輪郭とカタチ、そして色といったものが、周りから区別されてハッキリと浮かんでくる。カタチと色がそれ自体で、他のものから区別されて境界線を持つにいたるのである。それ自体が、他のものの中から区別されて映しだされるのである。 これはきっと、なにかの意志であり、目的をもった意識であり、意識が自分自身に目覚めたのである。それは、カタチとして見えるもの自体がそうであり、そして、それを見ている人間自身もまた、そうであるといえる。なぜなら、視野を定めピントを合わせているのは、本人たる自分自身だからである。たとえ、それを意識していなくても、本人がそれを見ようとしなければ、見えて来ないものだからである。 しかし、それにしてもこの、視野を定めピントを合わせるといった動作は、いったいどこからくるのだろうか?その無意識の判断基準、タイミング、範囲の程度、許容値といったものは、いったい何が、それらを決めているのだろうか? |
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