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それは、意識の届かない無意識の世界の奥底で、感覚だけで何かを感じている状態である。それでいて、ここちよいとかキモチ悪いとか、感覚だけで何かを感じているのである。ワケも理由も、相手もいないのにそうなのである。もともとそうなのである。感覚だけの閉じた世界の中で、何かを感じているのである。 どういうことかというと、感覚が、それ自体で何かを指向していて方向性を持つ、ということなのである。いつの間にか自分をつつんでいる、非常に微妙でデリケートな、「空気の色」とでもいったものなのである。そうしたことが人間を支配していて、いざない、導いている。あるいは規制し、条件づけているということなのである。それが、人間が何かを意識し行動する前提となっている、人間が生きている背景や下地としてある、ということなのである。 |
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