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1 感覚自体。



感覚というのは、精神と現実の間にあって、それらが互いにいきかい、混じり合い、そしてまた、それらを仲介する接点、いわば、それらの境界線上にあるものである。自分と他人のあいだ、意識と外の世界との中間地帯をその領域としている。そのどちらをも含むが、同時にそのどちらでもない世界なのである。

このような感覚、感覚そのもの。こうした感覚それ自身にとって、気持ちよく感じよく、いわば、最良の状態とはいったいどのような状態なのだろう?それは感覚自身のなかに求めるしかない。

意識とか思考から解放されて、外的自然と一体となった状態。感覚がそれだけで現実となった状態、感覚が外的自然と一体化した状態である。つまり、俗に言うところの情緒、情緒的特性といったものである。

そして、そうしたことは、肉体の「感覚」そのものの中に理由があるように思えてくる。感覚それ自身が、感覚のなかに快感や安らぎ、そして調和と導きを感じているのである。だとすれば、それは、感覚そのものの性質といったものである。

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