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2、感覚。



そこでは、いまだ自分と他人とが、はっきりと区別されてはいない。それは、相手がいるのかいないのか、わからないような、そんなはっきりしない、いわば、自分自身の感覚にたいする、反応でもある。だから、どこか夢の世界のようでもある。

意識もせず、考えもせず、相手もなしに一人で、泣いたり笑ったりしているのだから。だからまたそれは、感情というよりも、情緒のようでもあるし、意識から切り離された、感覚に対する感覚のようでもある。つまり、意識とは別の肉体の感覚とでもいうべきものである。


 戻る。             続く。



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