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目的も理由もわからないまま、そして、目指す目標もないまま、ただ、走り続けるしかない。そうしたわけのわからない、理由なき衝動といったもの、本能とか本性といったもの。それがそのまま、対象も目的も理由も不明のまま夢の中に出て来ている。 だから、なにかはっきりしたイメージとか、すがたとして現れて来ないのである。それはまず、意識されることのない、あいまいで混沌とした、とりとめのない、おぼろげで、ぼんやりしたイメージ。イメージにならないイメージとして見えてくる。つまり、何のカタチにも姿にもならないイメージとして。現れては消えて行く、そうした定まることのない、捉え所のないボヤけてぼんやりした、おぼろげな世界である。 なんらかの輪郭や境界線といったものが見当たらない。自分と他のものを区別する区切りとか境界といったものが無いのである。つまり、イメージにもカタチにもならないイメージ。とりとめのない、つかみどころのない映像として映し出されている。 |
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