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11、心の中。



日本人は感情というものを、自分だけの心の中にしまい込むことが出来る。他人を思いやり気づかうことの出来る民族である。心の中にそうしたスペース、心の「入れ物」があるのである。そうしたことは大陸の中国人にも、半島の朝鮮人にもない。例えば半島人はもっと直接的・条件反射的で、気が短く、直情的で、そして暴力的である。自分の感情を抑えるようなことはしないし、また出来ない民族でもある。心の中がそのように出来ていないのである。

日本の感情がむき出しにならない、平坦で、抑揚のないコトバ。それでいて、発音がはっきりしていて、だれにもわかりやすい日本語。そして、目立つようで、目立たない、淡く、くすんだような色彩感覚。(どぎつい強烈な色は好まない)。几帳面で忍耐強く、協調性にも優れている。集団的秩序の整然さ、物静けさもそうである。そうした気質や気性、情緒といったもの。

そうしたことのすべては、日本列島という自然条件と、そこで育まれてきた、歴史的・文化的結果である、といえないだろうか。

戻る。             続く。

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